反逆者のための
サプリメント日記

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カテゴリ : ホスファチジルセリン

記憶愁訴(記憶力低下を自覚すること)のある壮年日本人の記憶力に対する大豆ホスファチジルセリンの効果

Soybean-Drived Phosphatidylserine Improves Memory Function of the Elderly Japanese Subjects with Memory Complaints

PMID: 21103034

(※下記、引用は、リンク先にて)
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=21103034


Abstact
大豆ホスファチジルセリンは大豆レシチンから作られるホスファチジルセリンです。記憶愁訴のある壮年日本人の認知機能に対する大豆ホスファチジルセリンの効果を明らかにするために二重盲目試験を行いました。

やや記憶力に不安のある78人の壮年の方々(50〜69歳)にランダムに決めた大豆由来ホスファチジルセリン(100mg,300mg/日)もしくはプラセボを6ヵ月間内服してもらいました。

結果として大豆由来ホスファチジルセリンを内服したことで血液検査値や血圧、脈拍などに変化はなく、副作用も認められませんでした。

内服前の時点でスコアが低かった被検者でホスファチジルセリンを内服したことによる記憶力の有意な改善が認められました。一方でプラセボ群では変化がありませんでした。


Introduction
ホスファチジルセリンは脳に多く存在しているリン脂質膜の構成物質です。

ホスファチジルセリンの中枢神経系への影響が広く知られています。[1-5]

アメリカや欧州での臨床研究で牛由来ホスファチジルセリンが壮年被験者[6-10]やアルツハイマー病の患者[8,9]、年齢による記憶障害(AAMI)の患者[10]での認知機能の改善することがわかっています。

しかし、牛由来ホスファチジルセリンはBSE(狂牛病)のリスクがあるため、現在では使用されていません。

大豆由来ホスファチジルセリンはBSEのリスクがないためさかんに研究が行われてきました。[12]


(以下要約)1995年GindinらがAAMIのある壮年被験者に対して大豆由来ホスファチジルセリン(300mg/日 3か月間)の記憶力改善効果を報告したのが最初です。[17]

Crookらも大豆由来ホスファチジルセリン(300mg/日 12週)がAAMIの被験者で記憶力改善が認められたと報告しています。[18]

その他、同様の報告がありますが日本人を対象としたものはありませんでした。

我々は2005年AAMIの壮年被験者に対して大豆由来ホスファチジルセリンを内服してもらい、DWR(delayed 3words recall)テストで有意な改善を確認しました。[21]

これらの研究をベースとして我々は記憶に不安のある日本人壮年被験者を対象に大豆由来ホスファチジルセリン(100mgもしくは300mg/日 6か月)の効果を二重盲目試験の形で計画しました。

記憶力にやや不安のある被検者を抽出するためにRBMT(リバーミード行動記憶検査)を使用しました。[22]

それは記憶力の評価にフォーカスしてある試験です。

6か月の内服期間ののち、3か月のフォローアップ期間をとり、内服を中止したのち大豆ホスファチジルセリンの効果があるかどうかを調べました。


方法
対象(一部要約)
50-69歳の東京在住の男女でやや記憶力に不安のある方を対象としました。

まず、被験者の記憶力の低下の程度を評価し、特にHDS-RのDWRの項目について調査しました。

さらにRBMT、HDS-R、MMSEなどを使用し、スクリーニングを行いました。

その結果、700人のボランティアのうち78人が条件を満たしました。

5人がドロップアウトし結果として78人となりました。


研究デザイン
今回の研究はランダム化二重盲目試験の形で行い、被験者をランダムに3つの群に分けました。(それぞれ28人ずつ)どの群でも平均年齢や性別、教育を受けた年数、前述のスコアなどで違いはありませんでした。(表1,5)

スクリーニングを行って1ヵ月以内に3つの群にプラセボ、ホスファチジルセリン100mg/日、ホスファチジルセリン300mg/日を6ヵ月間内服してもらいました。

その後さらに3ヵ月経過観察を行いました。

内服開始前、内服から6ヵ月目、経過観察後3ヵ月目で評価を行いました。

認知機能を評価する目的にHDS-R、MMSEを、抑うつ気分の評価にGDSを、そして安全性を評価するために血液検査、尿検査を行いました。

さらに、RBMT、EMCについても内服開始前、内服1ヵ月、3ヵ月、6ヵ月、経過観察3ヵ月で評価を行いました。

※RBMTについて
RBMTは記憶力について検証するテストです。[22]

12項目からなり、個人の出来事や人の名前、新聞記事や訪れた場所といった毎日の記憶について評価します。(以下省略)

※HDS-R(長谷川式スケール)について
HDS-Rは認知症の診断に日本でよく用いられている評価方法です。
30点満点中21人より低いと認知症の可能性があります。

我々はこのうちDWRの項目に注目しました。

というのは、予備研究で大豆ホスファチジルセリンはこの項目に最も効果があったのです。[21]

DWRというのは、被験者に3つの関連のない単語を提示し、あとでそれを言ってもらうという方法です。

※EMC(日常記憶チェックテスト)について
EMCは記憶障害による日常生活での障害のていどを評価する方法です。[28]日常生活で起こりやすい記憶に関する問題や支障を13項目で評価します。


※安全性
血液検査および尿検査を内服前、ホスファチジルセリン内服終了直後(6ヵ月時点)、内服終了3ヵ月時点で行い、また血圧や脈拍といったバイタルサインについても評価しました。


結果
・安全性
研究期間を通じて、ホスファチジルセリンやプラセボを内服したことに関連する副作用は確認されませんでした。

表2,3に示したようにすべての群で血算および血液生化学値での有意な変化は確認されませんでした。
バイタルサインや尿検査でも変化はありませんでした。(表4)


・認知機能
RBMTでのスコアの変化を表5に記載します。

3群すべてでスコアの有意な上昇(改善)が認められ、いずれの時点でも大豆ホスファチジルセリン内服群とプラセボ群との間には有意な違いは認められませんでした。

内服開始前にRBMTスコアが19以上だった群とRBMTスコアが19以下だった群いずれにおいても有意な差は認められませんでした。

HDS-Rスコアについても内服期間中3群すべてで上昇(改善)が認められ、3群間では有意な差は認められませんでした。

しかし、3ヵ月の経過観察期間ののち、プラセボ群のスコアは内服前の水準まで落ちていましたが、ホスファチジルセリン100mg/日内服群および300mg/日内服群どちらにおいても高いスコアを維持していたのです。

HDS-R高スコア群では内服開始前後でHDS-Rスコアに有意な違いは認められませんでしたが、HDS-Rスコアがベースの時点で低い群では大豆ホスファチジルセリン内服後有意なスコアの改善が認められたのです。

図3(A)はHDS-RのDWR項目が低かった群のものです。

大豆ホスファチジルセリン内服群のスコアは内服前に比べて有意に改善し3ヵ月の経過観察後の評価で大豆ホスファチジルセリン100mg/日内服群、300mg/日内服群どちらにおいてもプラセボ群との有意な違いが認められました。

DWRにおけるスコアの改善の傾向は、そのトータルスコアの改善傾向と酷似していました。

このことは、トータルスコアの改善は主にDWR項目の改善によってもたらされるということを示しています。

事実、HDS-Rのその他の項目では有意な変化は認められませんでした。

内服前後での変化は小さいものではありましたがMMSEでのDWR項目についても同様の傾向が認められました。

大豆ホスファチジルセリン内服群では内服前に比べてスコアの有意な改善が認められましたが、その改善の程度はプラセボ群と比較して有意な違いが出るほどのものではありませんでした。


結論(一部抜粋)
言葉の思い出しの遅れは認知症の早期の段階での評価に有用であると言われており[30,31]今回の研究結果である大豆ホスファチジルセリンが認知症のごくごく初の治療として有効であると事を示しています。

RBMTについては、顔認知や顔と名前との関連付けなどの項目がありホスファチジルセリン内服によってスコアが改善したとの報告があります。[18,19]

今回、そのような改善が見られなかった一つの要因として、今回の被験者は内服前からすでに高スコアをマークしている人たちであり、これ以上の改善が見込めなかった可能性があります。

我々は今回、血中ホスファチジルセリン値の測定は行いませんでしたが、いくつかの薬物動態の研究で内服したホスファチジルセリンは速やかに吸収され、BBB(血液脳関門)を通過し、脳に達することが確認されています。[32]

ラットを用いて大豆ホスファチジルセリンを脳血管に直接投与する研究でも記憶力の改善が確認されており[15]、大豆ホスファチジルセリンが脳に直接効く可能性が示唆されます。(以下省略)

・・・・・以上引用終了・・・・・・・・・・・・・・

さて、キロン社から発売されているスウィッチ SWITCH、または COOL SWITCHは、
いわゆる壮年期 (50歳以上)の「物忘れ」に対し、より良い選択といえるかもしれません。

1回分に大豆レシチン抽出物(ホスファチジルセリン含有)100mgを有しています。

他にも、脳の健康に寄与する相性の良いハーブが三つ、

イチョウ葉、高麗人参(COOL SWITCH はアメリカ人参)、バコパが含まれているからです。

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ではなぜ、ホスファチジルセリンは、


記憶力のパフォーマンスに有益なのか?


下記エビデンスがその説明になるか、と思います。



ホスファチジルセリンは、

.▲札船襯灰螢鷓酘粟シナプス機能の活性化 [7]


▲轡哀淵訶礎7呂悗慮果 [8] [9]


そして神経保護作用も有しています。


たとえば、こんなエビデンス。

スナネズミにホスファチジルセリン (200mg/kg,5日間) をあらかじめ投与してから、

一過性脳虚血処理して10日後に、

海馬CA1領域 (記憶には重要な領域です) のニューロンへの効果を調べた。


するとホスファチジルセリン投与群は、プラセボ群に比べ、ニューロンへのダメージが軽減されていた。[10]


あるいは、

虚血で過度の炎症を起こした脳組織に対し (免疫細胞が正常組織を攻撃するケース)、

ホスファチジルセリンはその炎症を抑制する働きをしています。[13]




ホスファチジルセリンは、神経成長因子受容体数を増加させるかもしれません。

神経成長因子 (Nerve growth factor: NGF) とは、

神経発達をうながし、抗酸化機能をはたらかせるタンパク質です。[14] 


その働きは、NGF受容体 (海馬や大脳皮質のニューロンの表面に存在しています) に、

神経成長因子(NGF)が結合することで起こります。


ただし、

NGF受容体数は、加齢に伴い減少することが分かっています。

ラットの実験においてホスファチジルセリンは、

NGF容体数を増加させています。[15]


これが何を意味するかというと、

ニューロンの抗老化作用、です。


また、その論文には、次の記述も見られます。


加齢によって、ニューロンの樹状突起のスパインの密度、ニューロンの数、大きさは減少してゆきますが、

老齢ネズミにホスファチジルセリンを (50mg/kg,24か月間) を投与した結果では、

そのような減少は認められなかった。[15]




ホスファチジルセリンの抗ストレス作用も見逃すことはできません。

ストレスを受けると体内では、コルチゾールが産生されます。

このホルモンの受容体は、脳 (とくに海馬) と腹部に多いことが知られています。

ストレスは心拍数を上昇させ、思考をめぐらせ、腹にはたっぷりと脂肪をためこませます。


コルチゾールの誘導も、その一因です。


過剰なコルチゾールの産生は、ニューロンも害します。

海馬ニューロンの受容体を刺激し、

ニューロンの「興奮毒性死」 を招くからです。


興奮毒性死とは、

カルシウムイオンが細胞内に過剰流入することで、

ニューロンが過活動を起こし死に至るというメカニズムです。

しかし、ホスファチジルセリンは、コルチゾールの過剰産生を抑制するようです。

ウェイトトレーニングで、オーバートレーニングになった健常男性にホスファチジルセリンを (800 /日) を摂取したところ、

コルチゾール発生メカニズムである視床下部-下垂体-副腎系に変化をもたらし、コルチゾール産生を低下させた。[16,17,18]


(きょうの話題とは異なりますが、ニューロンの興奮毒性死に対しては、高麗人参エキスに含まれる有用成分も有益です。

その有用成分は、ニューロンのカルシウムイオンチャンネルに直接作用し、興奮毒性死を抑える、というエビデンスがあります)




ホスファチジルセリンは、感情改善作用も有しているようです。

不安障害やうつ症状の改善し[20]、

幸福感や社交能力の上昇が認められた。[16,19,20,21]




ところで、脳に有益といわれるサプリメントに対する根本的な疑問は、その物質が、脳内に届くのか?

だったりも、します。


なぜなら、脳へと通じるBBB (血液脳関門) を通り抜けることは、大変困難だからです。


しかし、ホスファチジルセリンは、経口摂取においても、脳内移行性が認められています。[10]



では最後に

ホスファチジルセリンは、どのくらいの量を摂れば良いのでしょうか?


健常人は、一日100 以上の摂取が有効です。[22]




【結論】

脳の健康には、ホスファチジルセリン100 を毎日摂取すること。

ストレスの多い反逆者の頭脳は、そこに、イチョウ葉エキス120 を加えて摂ると良いでしょう。


参考までに、それを実現しているサプリメントは、

キロンのSWITCH と HYPER SWITCH 、COOL SWITCH です。


下記分量が配合されています。

1回分2カプセル中に、

イチョウ葉エキス120
ホスファチジルセリン100
高麗人参エキス200 (COOL SWITCH はアメリカ人参エキス200mg)
バコパモニエラエキス80咫


脳のパフォーマンスをしっかり保ちたい方は、

キロンの SWITCH、COOL SWITCH、 HYPER SWITCH を活用されてみてはいがでしょうか?
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アマゾンや楽天でも入手できます。

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[1] Kidd PM. 1999. A review of nutrients and botanical in the integrative management of cognitive dysfunction. Altern Med Rev 4:38-43
[2] Bruni A,Toffano G.1982. Lysophophatidylserine, a short-lived intermediate with plasma membrane regulatory properties. Pharmaco Res Commun 14(6):469-484
[3] Yoshimura T, Sone S. 1990 Role of phosphatidylserine in membrane actions of tumor necrosis factor and interfoerons alpha and gamma. Biochem Int 20(4):697-705
[4] Cohen SA,Mueller WE.1992. Age related alterations in the mouse forebrain:partial restoration by chronic phosphatidylserine treatment. Brain Res 584: 174-180
[5] Moynagh PN, Williams DC.1992. Stabilization of the peripheral-type benzodiazepine acceptor by specific phospholipids. Biochem Pharmacol 43(9): 1939-1945
[6] D.O.Kennedy, C.F Haskell, P.L Mauri, A.B Scholey.2007. Acute cognitive effects of standardized Ginkgo biliba extract conplexed with phosphatidylserine. Hum.Psychopharmacol Clin Exp 2007 ;22:199-210
[7] Pedata F et.al. 1985. Phosphatidylserine increases acetylcholine release from cortical slices in aged rats. Neurobiol Aging 6(4): 337-339
[8] Benowitz LI et.al. 2000. “GAP-43:an intrinsic determinant of neuronal development and plasticity”. Trends Neurosci 20(2):84-91
[9] Gianotti C et.al. 1993. B-50/GAP-43 phosphorylation in hippocampal slices from aged rats: effects of phosphatidylserine administration. Neurobiol Aging 14(5): 401-406
[10] 酒井 正士, 加藤 豪人. 2010. 大豆ホスファチジルセリンの脳機能改善効果 Anti-aging Science 2(2): 57-61
[11] Calderon C, Huang ZH, Gage DA, et.al. 1994. Isolation of a nitric oxide inhibitor from mammary tumor cells and its characterization as phosphatidylserine. J Exp Med 180: 945-958
[12] Venema RC, Sayegh HS, Arnal JF, et.al. 1995. Role of enzyme calmodulin-binding domain in membrane association and phospholipid inhibition of endothelial nitric oxide synthase. J Bio Chem 270: 14705-14711
[13] Monastra G,Gross AH, Bruni A et.al. 1993. Phosphatidylserine, a putative inhibitor of tumor necrosis factor, prevents autoimmune demyelinaction. Neurology 43: 153-163
[14] Angelucci L, Ramacci MT, Taglialatela G, et.al. 1988. Nerve growth factor binding in aged rat central nervous system: effect of acetyl-L-carnitine. J Neuroscience Res 20:491-496
[15] Nunzi MG, Milan F, Guidolin D, Toffano G. 1987. Dendritic spine loss in hippocampus of aged rats Effect of brain phosphatidylserine administration. Neurobiol Aging 8:501-510
[16] Cenacchi T, Bertoldin T, Farina C, et.al. 1993. Cognitive decline in the elderly: a double-blind,placebo-controlled multicenter study on efficacy of phosphatidylserine administration. Aging(Milano) 5:123-133
[17] Monteleone P,Beinat L, Tanzillo C, et.al. 1990. Effects of phosphatidylserine on the neuroendocrine response to physical stress in humans. Neuroendocrinology 52:243-248
[18] Monteleone P, Maj M, Beinat L, et.al. 1992. Blunting by chronic hosphatidylserine administration of the stress-induced activation of the hypothalamo-pituitary-adrenal axis in healthy men. Eur J Clin Pharmacol 42:385-388
[19] Maggioni M, Picotti GB, Bondiolotti GP,et.al. Effects of hosphatidylserine therapy in geriatric patients with depressive disdoers. Acta psychiatr Scand 81:265-270
[20] Crook T,Petrie W, Wells C, Massari DC. 1992. Effects of phosphatidylserine in Alzheimer’s disease. Psychopharmacol 42:385-388
[21] Amaducci L. 1988. Phosphatidylserine in the treatment of Alzheimer’s disease: results of a multicenter study. Psychopharmacol Bull 24:130-134
[22] Parris M. 1999. A review of nutrients and botanicals in the integratetive management of cognitive dysfunction. Alternative Medicine Review 4(3):144-161

本日は、ホスファチジルセリン についてのお話し。

ざっくり言うと

・信頼できるエビデンスから見て、ホスファチジルセリンは、

脳のパフォーマンスを安全に高める可能性が高い。

では、そのエビデンスとは?

・ホスファチジルセリンは、記憶力のパフォーマンスを助ける。

受験生は、ホスファチジルセリンとイチョウ葉エキスの組み合わせを選ぶべきでしょう。

では、その分量とは?



それでは詳細です。

まずは、ホスファチジルセリンとはなんであるか?


ホスファチジルセリンは、細胞膜を構成するリン脂質のひとつ。


人間の細胞は、すべてこの脂質を含んでおり、生存に必要な機能は、このホスファチジルセリンに頼っている、と言うことができます。


たとえば、

・生命活動のエネルギーの産生 (ATP産生)


・生命機能を保つためのイオンのホメオスタシス機能


・細胞レベルでの活性化や不活性化、などなど。


そしてホスファチジルセリンは、とくに、ニューロンやシナプスの膜に多く存在し[1]、


アセチルコリンやドーパミン、ノルアドレナリンといった神経伝達物質の放出やシグナル伝達に関与しています。[2,3,4,5] 


ホスファチジルセリンの、頭脳への有益性について、科学的研究は次の効果を報告しています。


・記憶力の改善作用


・神経保護作用


・抗ストレス作用


・抗うつ作用


脳の健康が気になる方に、ホスファチジルセリンは、すでに定番のサプリ、ではないでしょうか。



では、こんな研究報告はいかがでしょう。


平均年齢20.4歳の健常人を対象にしたイチョウ葉エキスとホスファチジルセリンとの組み合わせを調査したものです。


組み合わせはこう。


1) イチョウ葉エキス120 を単体で摂取した場合。


2) イチョウ葉エキス120 とホスファチジルセリン (PS) 360 を同時に摂取した場合。


3) イチョウ葉エキス120 とホスファチジルコリン (PC) 360 を同時に摂取した場合。


その三パターンで、一定時間後に


「注意力のスピード」


「注意力の正確性」


「記憶力のスピード」


「記憶の正確性」


「二次記憶」


「ワーキングメモリー」 を調べています。


結果


2) イチョウ葉エキスとホスファチジルセリン の組み合わせが、最も効果の高い組み合わせ、だったようです。


● 「注意力のスピード」 においては

イチョウ葉エキス単独の1) と

イチョウ葉エキスとPCの3) が、

2.5時間後まで有意に速くなった。


そして、イチョウ葉エキスとPSの同時摂取 2) は、

さらに、6時間後においても有意に速い。

イチョウ葉エキスとホスファチジルセリン(PS)は、注意力のスピードにおいて、相性が良いようです。


● 「注意力の正確性」 では


イチョウ葉エキスとPS 2) の組み合わせに有意な改善がみられた。

これもイチョウ葉エキスとホスファチジルセリン(PS)が良いようです。


● 「記憶のスピード」 では


イチョウ葉エキスとPC 3) が4時間後に逆に遅くなったが、

しかし、イチョウ葉エキスとPS 2) は、

摂取1時間から6時間後のすべてで有意に改善した。[6]


今回のタイトルは、次のように書き換えるべきかもしれません。


「脳のパフォーマンスのためには、ホスファチジルセリンとイチョウ葉エキス、この二つを併せて摂るべきである」


ではなぜ、ホスファチジルセリンは記憶力を改善させるのでしょうか?

という続きは、パート2で!


参考までに

上記、イチョウ葉エキスとホスファチジルセリンを組み合わせているサプリメントは、

キロンから発売されているスウィッチが知られています。

スウィッチ 2カプセルには、
イチョウ葉エキス120mg、
大豆レシチン抽出物(ホスファチジルセリン含有)100mg、
高麗人参エキス200mg、
バコパモニエラエキス80mg が入っています。


高麗人参エキスといえば、男性の活力で知られてもいますが、

実は、大変優れたスマートハーブでもあり、認知機能に有用です。

イチョウ葉エキス120mgと高麗人参エキス200mgの組み合わせは、

記憶力や注意力に有益。


さらに、イチョウ葉エキス とアメリカ人参エキスの組み合わせは、

注意力へのサポート力が、高麗人参よりも高いようです。


注意力のフォローに重点をおきたい場合は、

アメリカ人参エキスが入ったキロンの COOL SWTCH が良いかもしれません。


つづく

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[1] Kidd PM. 1999. A review of nutrients and botanical in the integrative management of cognitive dysfunction. Altern Med Rev 4:38-43
[2] Bruni A,Toffano G.1982. Lysophophatidylserine, a short-lived intermediate with plasma membrane regulatory properties. Pharmaco Res Commun 14(6):469-484
[3] Yoshimura T, Sone S. 1990 Role of phosphatidylserine in membrane actions of tumor necrosis factor and interfoerons alpha and gamma. Biochem Int 20(4):697-705
[4] Cohen SA,Mueller WE.1992. Age related alterations in the mouse forebrain:partial restoration by chronic phosphatidylserine treatment. Brain Res 584: 174-180
[5] Moynagh PN, Williams DC.1992. Stabilization of the peripheral-type benzodiazepine acceptor by specific phospholipids. Biochem Pharmacol 43(9): 1939-1945
[6] D.O.Kennedy, C.F Haskell, P.L Mauri, A.B Scholey.2007. Acute cognitive effects of standardized Ginkgo biliba extract conplexed with phosphatidylserine. Hum.Psychopharmacol Clin Exp 2007 ;22:199-210
[7] Pedata F et.al. 1985. Phosphatidylserine increases acetylcholine release from cortical slices in aged rats. Neurobiol Aging 6(4): 337-339
[8] Benowitz LI et.al. 2000. “GAP-43:an intrinsic determinant of neuronal development and plasticity”. Trends Neurosci 20(2):84-91
[9] Gianotti C et.al. 1993. B-50/GAP-43 phosphorylation in hippocampal slices from aged rats: effects of phosphatidylserine administration. Neurobiol Aging 14(5): 401-406
[10] 酒井 正士, 加藤 豪人. 2010. 大豆ホスファチジルセリンの脳機能改善効果 Anti-aging Science 2(2): 57-61
[11] Calderon C, Huang ZH, Gage DA, et.al. 1994. Isolation of a nitric oxide inhibitor from mammary tumor cells and its characterization as phosphatidylserine. J Exp Med 180: 945-958
[12] Venema RC, Sayegh HS, Arnal JF, et.al. 1995. Role of enzyme calmodulin-binding domain in membrane association and phospholipid inhibition of endothelial nitric oxide synthase. J Bio Chem 270: 14705-14711
[13] Monastra G,Gross AH, Bruni A et.al. 1993. Phosphatidylserine, a putative inhibitor of tumor necrosis factor, prevents autoimmune demyelinaction. Neurology 43: 153-163
[14] Angelucci L, Ramacci MT, Taglialatela G, et.al. 1988. Nerve growth factor binding in aged rat central nervous system: effect of acetyl-L-carnitine. J Neuroscience Res 20:491-496
[15] Nunzi MG, Milan F, Guidolin D, Toffano G. 1987. Dendritic spine loss in hippocampus of aged rats Effect of brain phosphatidylserine administration. Neurobiol Aging 8:501-510
[16] Cenacchi T, Bertoldin T, Farina C, et.al. 1993. Cognitive decline in the elderly: a double-blind,placebo-controlled multicenter study on efficacy of phosphatidylserine administration. Aging(Milano) 5:123-133
[17] Monteleone P,Beinat L, Tanzillo C, et.al. 1990. Effects of phosphatidylserine on the neuroendocrine response to physical stress in humans. Neuroendocrinology 52:243-248
[18] Monteleone P, Maj M, Beinat L, et.al. 1992. Blunting by chronic hosphatidylserine administration of the stress-induced activation of the hypothalamo-pituitary-adrenal axis in healthy men. Eur J Clin Pharmacol 42:385-388
[19] Maggioni M, Picotti GB, Bondiolotti GP,et.al. Effects of hosphatidylserine therapy in geriatric patients with depressive disdoers. Acta psychiatr Scand 81:265-270
[20] Crook T,Petrie W, Wells C, Massari DC. 1992. Effects of phosphatidylserine in Alzheimer’s disease. Psychopharmacol 42:385-388
[21] Amaducci L. 1988. Phosphatidylserine in the treatment of Alzheimer’s disease: results of a multicenter study. Psychopharmacol Bull 24:130-134
[22] Parris M. 1999. A review of nutrients and botanicals in the integratetive management of cognitive dysfunction. Alternative Medicine Review 4(3):144-161

本日は、フォスファチジルセリン についてのお話し。

ざっくり言うと

・信頼できるエビデンスから見て、フォスファチジルセリンは、脳のパフォーマンスを安全に高める可能性が高い。そのエビデンスとは?

・記憶力のパフォーマンスを助ける。受験生は、フォスファチジルセリンとイチョウ葉エキスの組み合わせを選ぶべきでしょう。その分量は?

・上記条件を満たすサプリのひとつはキロンの SWITCH、またはCOOL SWITCH

SWITCH とはなにか?



では詳細です。

フォスファチジルセリンは、細胞膜を構成するリン脂質のひとつ。

人間の細胞は、すべてこの脂質を含んでおり、生存に必要な機能は、このフォスファチジルセリンに頼っている、と言うことができます。


たとえば、

生命活動のエネルギーの産生 (ATP産生)


生命機能を保つためのイオンのホメオスタシス機能


細胞レベルでの活性化や不活性化、などなど。



フォスファチジルセリンは、とくに、神経細胞やシナプスの膜に多く存在し[1]、


アセチルコリンやドーパミン、ノルアドレナリンといった神経伝達物質の放出やシグナル伝達に関与しています。[2,3,4,5] 



フォスファチジルセリンの、頭脳への有益性について、科学的研究は次の効果を報告しています。


・記憶力の改善作用


・神経保護作用


・抗ストレス作用


・抗うつ作用


頭脳の健康が気になる方にとって、

フォスファチジルセリンは定番サプリではないでしょうか。



次にこんな研究報告はいかがでしょう。


平均年齢20.4歳の健常人を対象にしたイチョウ葉エキスとホスファチジルセリンとの組み合わせを調査したものです。


組み合わせはこう。


1) イチョウ葉エキス120 を単体で摂取した場合。


2) イチョウ葉エキス120 とホスファチジルセリン (PS) 360 を同時に摂取した場合。


3) イチョウ葉エキス120 とホスファチジルコリン (PC) 360 を同時に摂取した場合。


その三パターンで、一定時間後に


「注意力のスピード」


「注意力の正確性」


「記憶力のスピード」


「記憶の正確性」


「二次記憶」


「ワーキングメモリー」 を調べています。


結果


2) イチョウ葉エキスとフォスファチジルセリンの組み合わせが、

最も効果の高い組み合わせ、のようです。


● 「注意力のスピード」 においては

1)イチョウ葉エキス単独 と
2)イチョウ葉エキスとホスファチジルセリンと
3)イチョウ葉エキスとフォスファチジルコリンが、2.5時間後まで有意に速くなった。


2)のイチョウ葉エキスとフォスファチジルセリンの同時摂取は、

さらに、6時間後においても有意に速い。



● 「注意力の正確性」 では


2)イチョウ葉エキスとフォスファチジルセリンの組み合わせに有意な改善がみられた。



● 「記憶のスピード」 では


3)イチョウ葉エキスとフォスファチジルコリンが4時間後に逆に遅くなったが、

しかし、2)イチョウ葉エキスとフォスファチジルセリンは、

摂取1時間から6時間後のすべてで有意に改善した。[6]



今回のタイトルは、次の様に書き換えるべきかもしれません。


「脳の健康には、フォスファチジルセリンとイチョウ葉エキス、この二つを併せて摂るべきである」





ではなぜ、フォスファチジルセリンは記憶力を改善させるのでしょうか?



そのメカニズムに明確な回答はなされてはおりませんが、

下記が、その説明になるのではないでしょうか。


.▲札船襯灰螢鷓酘粟シナプス機能の活性化 [7]


▲轡哀淵訶礎7呂悗慮果 [8] [9]





また、フォスファチジルセリンは、神経保護作用も有しています。

スナネズミにフォスファチジルセリン (200mg/kg,5日間) をあらかじめ投与してから、一過性脳虚血処理して10日後に、海馬CA1領域 (この場所は記憶には重要な領域です) の神経細胞への効果を調べた。


フォスファチジルセリン投与群は、プラセボ群に比べ、神経細胞へのダメージが軽減されていた。[10]



ほかにも虚血で過度の炎症を起こした脳組織に対し (免疫細胞が正常組織を攻撃するケース)、 フォスファチジルセリンはその炎症を抑制する働きをしています。[13]





フォスファチジルセリンは神経成長因子受容体数を増加させます。

神経成長因子 (Nerve growth factor: NGF) は神経発達をうながし、抗酸化機能をはたらかせるタンパク質です。[14] 


そのはたらきは、NGF受容体 ( 海馬や大脳皮質の神経細胞の表面に存在する) にNGFが結合することによって起こります。


ただし、NGF受容体数は加齢に伴い減少することが分かっています。


ラットの実験においてフォスファチジルセリンは、NGF容体数が増加させています。[15]


これが意味するのは、神経細胞への抗老化作用です。




同じ論文には、次の記述も見られます。

加齢によって神経細胞の樹状突起のスパインの密度、ニューロンの数、大きさは減少してゆきますが、老齢ネズミにフォスファチジルセリンを (50mg/kg,24か月間) を投与した結果では、そのような減少は認められなかった。[15]





フォスファチジルセリンの抗ストレス作用も見逃すことはできません。

ストレスを受けると体内には、コルチゾールが産生されます。


コルチゾール受容体は、脳 (とくに海馬) と腹部に多いことが知られています。

ストレスは心拍数を上昇させ、思考をめぐらせ、腹にはたっぷりと脂肪をためこませる。

コルチゾールの誘導も、その一因です。


過剰なコルチゾールは、神経細胞を害します。


海馬の神経細胞の受容体を刺激し、「興奮毒性死」 を招くからです。

「興奮毒性死」とは、カルシウムイオンが細胞内に過剰流入することで、

神経細胞が過活動を起こし、死に至るメカニズムです。



フォスファチジルセリンは、コルチゾールの過剰産生を抑制します。

ウェイトトレーニングで、オーバートレーニングになった健常男性にフォスファチジルセリンを (800 /日) を摂取したところ、コルチゾール発生メカニズムである視床下部-下垂体-副腎系に変化をもたらし、コルチゾール産生を低下させた。[16,17,18]





フォスファチジルセリンは、感情改善作用も有しているようです。


不安障害やうつ症状の改善し[20]、


幸福感や社交能力の上昇が認められた。[16,19,20,21]






ところで、脳に有益といわれるサプリメントに対する根本的な疑問は、

その物質が脳内に届くのか?

だったりも、します。

脳へと通じるBBB (血液脳関門) を通り抜けることが大変困難だからです。


しかし、フォスファチジルセリンは、経口摂取においても脳内移行性が認められています。[10]




では最後に

フォスファチジルセリンは、どのくらいの量を摂れば良いのでしょうか?



健常人は、一日100 以上の摂取が有効。[22]



【結論】

脳の健康には、フォスファチジルセリン100 を毎日摂取すること。



ストレスの多い反逆者の頭脳は、そこに、イチョウ葉エキス120 を加えて摂ると良いでしょう。




キロンのSWITCH と HYPER SWITCH は、その分量を実現しています。

1回分2カプセル中に、

イチョウ葉エキス120
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